身体コンサルタント / 柔道整復師 田上耕三の身体研究コラムColumn

※このコラムは、身体コンサルタント田上耕三が考える「身体へのアプローチ方法・施術方法」に基づき書かれています。そのため、著作権法上著作者の許諾なくコピーすることを禁止します。
著作権侵害となる可能性もありますので、使用する場合は、田上耕三までご一報をいただけますようお願いいたします。

ボキボキ矯正について

田上接骨院の田上耕三です。

 本日は、ボキボキする矯正について考えてみます。
骨を矯正するという行為は、歪んだ関節軸を整えるという
意味があると思います。

それ自体は正しい考えだと思います。
しかしその手段として過大な力を加えたり、
捻ったりすることで達成しようとする手法は
考えさせられるものがあります。

Ameba にも類似した記事があります、ご参照を!
https://ameblo.jp/tagami-s/entry-12825271518.html

私は、いつの頃からか、おそらく小学生の高学年あたりで
自分の指をボキボキならすことを憶えました。
指をボキボキやるのに憧れのような思いを持っていたと思います。
まぁ子供ですから。タイガーマスクをみてカッコイイと思った世代です。(笑)
初めて指がポキッとなった時は、多少の痛みを感じたことを憶えています。
それ以上に、鳴ったことが嬉しかったと記憶しています。

それ以来、鳴らすことのできる指を地道に増やし、
ならせる関節を地道に増やすという
涙ぐましい努力を重ねました。(笑)

ブルースリーが、映画のなかで力をいれて広背筋を張ります。
そして少林拳の型を静かに行います。
すると、「ミシミシ、ギュギュ」そこに
「ボキボキ・・・」という効果音が入ります。

かっちょえええ

まぁ子供ですから。
良し、じゃ俺も首とかボキボキ鳴らそう
ということで、背骨をボキボキやるように
地道な努力を始めました。

やがて鳴らせるようになると
得意になって、友人に「おい、俺、首鳴らせるぜ」(ニヤリ)
まぁ子供ですから。

調子に乗って鳴らしているときにふと気づきました。
開いていた手を握ろうとすると
指の関節が引っ掛かるなぁ・・・

だからとりあえず、ボキボキ矯正します。
すると、今度はスムーズに動きます。
そんなことがおこりだすと、

しょっちゅう引っ掛かり、ボキボキ指を鳴らさなければ
ならなくなっていきました。

首や、腰も次第にちょっとした態勢の変換のときなどで、
上手く動きについてこれない所が出てきて
とりあえず、一回首を鳴らしたり
腰を捻って鳴らさないと収まりが悪くなりました。

おそらくですが、ボキボキ矯正を繰り返し
行うと、関節を固定する靱帯が緩んでしまうのか、
あるいは関節支持力が低下するのではないかと
思うようになりました。

それで、とりあえず背骨のボキボキは止めました。
といっても、首を止めることはどうしてもできません。
交通事故で、2度の側突されている私の首は
意味不明の痛みに襲われます。
特に雨の降る前、台風などの影響をうけます。

今は、『気象病』といいます。

首を鳴らさないと、どうにも痛みが出るのです。
気圧か、その他の要因か不明ですが
気象になじむと自然に快方に向かうのが
そこが気象病の不思議な所です。

それでも腰は止めることができました。
おかげで、背骨がグラグラするということも
無くなってきました。

指は、やはり今も鳴らさずにはいられません。

鳴らせば・矯正すれば良いんだろ?
と思われるかもしれませんが、

しばらくじっとしていて
次のアクションへ、パッと行けないのは
それは、良い状態とはいえません。

つまり、ボキボキを習慣にしたことで
ボキボキせずにはいられなくなった。

しかも、それは良い状態ではないのだ。
ということに気づいたんです。

回復するには、おそらくボキボキやらないようにして
数年間過ごせば可能かもしません。

いま、YouTubeなどでボキボキの音を拾い
その様子を公開している方がおられます。
たまの事で、しょっちゅう受診しないのなら
いいかもしれません。

しかし、ボキボキの理論はともかく、
ボキボキを繰り返せば、かえって身体の
使い勝手が悪くなる可能性があります。

受診されるなら、その辺のことを念頭において
受診されるのがいいでしょう。

身体コンサルタントとして、「コラムについてのご質問」「勉強会・講習会の開催」「取材依頼」なども受け付けております。ご依頼に関しましては、お問合せよりお申し込みをお願いいたします。

お問合せフォームでは診療のご予約は出来ません。
診療のご予約は下記のお電話番号よりお願いします。

058-327-6660
診療時間 / 9:00-18:00 日曜 9:00-13:00
休診日 / 毎週火曜日、祝祭日